趣味のものは「選んで残す」

趣味のものの「収納」を考える場合は、実は「テクニック」以上に「マインド」がとても大切になります。

特に大事なのは「今後も続ける、もしくは再開する可能性がどれくらいあるのか」ということ。

手芸ならば、どの手芸をやりたいか、あらためて良く考えて、絞り込むことから始めてください。ここでのポイントは「厳選する」ということです。受講生の例でご紹介しましょう。

70代の受講生の方は、いろいろたしなんだのちに「厳選する」を徹底。その過程で、革細工が一番好きであることにあらためて気付きました。結果として、そのほかの道具は手放し、今では革だけに没頭されています。たまに作品を見せてくださいますが、プロ並みの作品ばかりで驚かされます。

逆に「再開を諦める」という判断に至った80代の受講生もいらっしゃいます。彼女も段ボール5箱分ほどの手芸の材料をお持ちでしたが、今後やる予定についてあらためて考えてもらうと、現実として「細かい作業はもう目が辛い」「野菜作り以外に時間がとれなさそう」と判断。「もうやらない」と断言され、すべての材料を手放すことに。

やりたいこと、そしてやれることは、年月や年齢と共に変わるもの。当たり前ともいえそうですが、同時に、当然ながら「趣味」の内容もやはり変わっていくものなのです。