今川の没落とともに力を失った鵜殿家ですが、子孫はあの名城にも関係が!?(写真提供:Photo AC)

松本潤さん演じる徳川家康がいかに戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたかを古沢良太さんの脚本で巧みに描くNHK大河ドラマ『どうする家康』(総合、日曜午後8時ほか)。第5話では、妻・瀬名(有村架純さん)たちを駿府から奪還する方法を松平元康(=家康、松本潤さん)らが思案。本多正信(松山ケンイチ)の策を受け入れ、服部半蔵(山田孝之さん)率いる忍者集団「服部党」を放つも、鵜殿長照(うどのながてる、演:野間口徹さん)が待ち伏せを――といった話が展開しました。

一方、歴史研究者で東大史料編纂所教授・本郷和人先生が気になるあのシーンをプレイバック、解説するのが本連載。第24回は「鵜殿家」について。この連載を読めばドラマがさらに楽しくなること間違いなし!

瀬名さん奪還計画が失敗して

前回、本多正信と服部半蔵による瀬名さん奪還計画が動き出すも、今川の家臣・鵜殿長照に事前にバレてしまったことで、無残にも策は失敗に終わってしまいました。

ぼくはさすがに、史実で、この先瀬名さんがどうなるかも知っていますので、〈ドラマは好き、日本史はさほど詳しくない〉友人と一週間前、こんな会話をしていました。

友人「本多正信と忍者による瀬名さん奪還作戦、うまくいくのかね」

ぼく「いやそれ、完全なフィクションだし……」

友人「ネタバレ、やめろよ~」

というようなやりとりです。ネタバレは確かにダメですね。ドラマにまつわる会話をする際は、どこからがネタバレになるのか、線引きが難しいところもありますが、あらためて気をつけます(苦笑)。