(写真提供◎越乃さん 以下すべて)
圧倒的なオーラを放つトップスターの存在、一糸乱れぬダンスや歌唱、壮大なスケールの舞台装置や豪華な衣裳でファンを魅了してやまない宝塚歌劇団。初の公演が大正3年(1914年)、100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」には「花・月・雪・星・宙」5つの組が存在します。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第40回は「タカラジェンヌのバレンタイン」のお話です。
(写真提供◎越乃さん 以下すべて)

前回「宝塚を退団「これからは自由だ!」も束の間、燃え尽き症候群に。越路吹雪さんのラピスラズリの指輪に救われて」はこちら

チョコレート会社の陰謀か?

バレンタイン。

「あげるより もらうが多い 我が人生」
越乃リュウ

一句できました。

バレンタインが「もらう日」ではなく「あげる日」だと気付いたのは、
宝塚を退団してからでした。

あげる側なんだ…
すっかり忘れていました。

2月14日バレンタインデーは、クリスマスと並ぶほどの一大イベントです。
クリスマスがイエス・キリストの誕生をお祝いする日なのはわかります。

じゃあ、バレンタインデーは?
チョコレート会社の陰謀か?
とは思ったものの、ちょっと調べてみました。