昼ごはん、食べにいっとるんちゃうかぁ?

MRI検査を終え、腫瘍内科の待合室へ。

9時50分ごろ名前を呼ばれた。スムーズである。

診察自体は、いつも通り。

病状も、エエ意味で変わりなく、ホッとする。

さて、次は本日のトリの整形外科受診。

こっから先が問題やった。

『緩和ケア医 がんを生きる31の奇跡』(著:大橋 洋平/双葉社)

10時ごろ診察室前の待合スペースに到着。予約枠は11時~11時半やけど、その間、外にお茶を飲みに行ったりできるような気力、体力がある患者は少ないだろう。オレも、今から最低1時間は待つ覚悟をする。

ところが、11時を過ぎても、11時半になっても、オレの番号はモニター画面に表示されへん。

やがて12時を迎えても、無機質なデジタル数字で表示されるのは、10時半枠の番号のみ。

「昼ごはん、食べにいっとるんちゃうかぁ?」

その場の誰かがポロリと漏らした愚痴に、「ハハハ……」と乾いた笑いが広がった。

医者の端くれであるオレは、「さすがにそれはない」と思ったけれど、やっぱりヘナヘナ笑ってしまった。

笑うしか、ないやん。