2018年の初夏に突然、10万人に1人の稀少がん・ジスト(消化管間質腫瘍、消化管の壁にできる悪性腫瘍の一種))と診断された緩和ケア医の大橋洋平さん。その後手術と抗がん剤により、緩和ケア医としての仕事に復帰しましたが、転移が発覚。今も闘病生活を続ける大橋さんが語る言葉には、今日を生きる力が湧いてきます。医者と患者、両方の気持ちが分かる大橋さんが、定期健診と診察を受ける中で気づいたこととは――。
医療者の無理無体
緩和ケア医・大橋洋平、皆さんに心からお詫び申し上げます。
本当に、すみませんでした!
わたくし、一がん患者になってみて、初めて気付きました。
皆さんが、いかに医療者の“無理無体“に耐えておられるかを。
自分のことを思いっきり棚に上げて言わせてもらいます。
あれ、ホントやってられへんわ~!!
私の場合、勤務先でもある海南病院で、定期的に検査と診察の「はしごデー」がやってきます。だいたい金曜日に当たることが多いでしょうか。