前田家の筆頭家老として
加賀百万石の重臣とはいえ、5万石はすごい。以後、本多家は前田家の筆頭家老として幕末まで存続しました。
なお、ご当主は現在15代目。金沢の加賀本多博物館の館長を務めておられます。さらにお嬢さんは一時、史料編纂所で、しかも私の机がある部屋の隣のスペースで仕事をしていた同僚だったのです。
さて今回は「調べただけ」の説明になってしまいました。こういう原稿は書いていても楽しい。
でも、いつもの、無い知恵を絞って「考える」文章も書いていきますので、少しだけ(笑)この先もご期待下さい。
本郷和人
歴史学者
1960年、東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。東京大学・同大学院で石井進氏・五味文彦氏に師事。専攻は日本中世政治史、古文書学。同史料編纂所で『大日本史料』第五編の編纂を担当するほか、『吾妻鑑』の現代語訳(共訳)にも取り組んでいる。昔から愛好していた歴史的人物を科学的な脈絡の中で捉えなおす「新しい人物史」の構築にも挑む。
『中世朝廷訴訟の研究』(東京大学出版会)、『徳川家康という人』(河出新書)、『失敗の日本史』『「合戦」の日本史』(中公新書ラクレ)、『日本史を疑え』(文春新書)など著書多数。