「バンドメンバー・スタッフの方々へ」と玉枝さんが差し入れたゆで卵。

博子 私もずっと歌い続けていられるのは、本当に幸せなことだと思う。私のデビュー曲、『機動戦士Zガンダム』の主題歌「水の星へ愛をこめて」は、ガンダム40周年を記念した18年のNHKの特番で、ファン投票で361曲の主題歌のなかから1位に選ばれて。

さらに、50代で初めてレコード大賞の舞台にも立たせていただいた。ここ数年は、ガンダムソングのカバーアルバムがシリーズ3枚ともオリコンウィークリー3位以内にランクインして。〈夢に締め切りはない〉と思ったわ。

玉枝 「ファンのみなさんとスタッフの方々はもちろん、ガンダムのおかげ」と言うから、注意したのよね。「《ガンダム様》のおかげよ」って。

博子 ママの「感謝の深さ」は見習わなければ。そういえば、私のデビュー35周年のコンサートを東京国際フォーラムで行ったとき、最後に「17歳で上京することを許してくれた母に感謝します」と挨拶したじゃない。

すると終演後、2階席の母に気づいた会場いっぱいのファンの方々が一斉に母に向けて拍手をくださって。ホールに響き渡ったその様子を後から映像で見た私、号泣。(涙)

玉枝 (目頭を押さえて)いまだから言うけれど、離婚してすぐは毎日「明日はあるのかな」と思って夜が怖かった。4人の娘の寝姿を見ながら、夜が明けたらお天道様を拝めるのだろうかと……。いまは、毎日笑って朝を迎えることができて幸せです。

博子 私たちおひとりさま同士、それぞれ夢をかなえてきたね。この先まだ何か夢はある?

玉枝 そうねぇ。もう一度、舞台に立ってみたい!

博子 願いを言葉にしたから、また実現するかもしれないよ! そのためにもうっかり転ばないように、階段では手すりを使ってちょうだいね。

玉枝 そうね。手すりにお世話になります。(笑)