「菜の花とあさりのガリバタ酒蒸し」
NHK『あさイチ』で「料理酒鍋」が紹介されて話題になりました。だしいらず、体もあったまるといいところだらけ。栄養士でありフードコーディネーターでもある藤岡操さんが「食堂のおかみ」になりきって提案するレシピ連載。大胆にも、この店のお品書きは「酒蒸し」1本! といっても、具材がや調味料が変われば趣も変わる魔法のレシピ。蒸し器がなくても、フライパンと日本酒や料理酒さえあれば誰でもできるメニューの数々です。第9回は「菜の花とアサリのガリバタ酒蒸し」です。

本日のメニュー
「菜の花とあさりのガリバタ酒蒸し」

黄色いつぼみがちらほらのぞく菜の花。かわいいですね。

子どものころ、母は春になるとよく菜の花の辛子和えを作っていました。食卓に登場すると、あ~ちょっと苦くて辛いやつ……とガッカリしたのを覚えています。

もうひとつよく覚えているのが、ガーリックバター味のあさり。湯気とともにやってくるニンニクとバターの香り。アサリの濃厚な旨み……夢中で食べた記憶が蘇ります。

食べ物の記憶は、なぜこんなにも鮮明なのでしょう。そして、大人になって、母がどんなことを思って料理していたのかもわかるような気がします。

さて、今日の酒蒸しの主役は、菜の花とあさり。思い出のガーリックバター味でガツンと蒸しましょう!