「節約」そのもの以上によかったこと

なお購入後、家に届いた着物は裾に鳳凰の刺繍がある、とても豪華なものでした。豪華なのに安かった理由は、おそらく少々の汚れがあったから。着物の場合、少しでも汚れがあれば、特にフォーマルについては安価で売り買いされる傾向があるようです。

あわせる帯も、金主体で豪華な袋帯を、やはり2000円で入手。

着つけは自分でやりましたので、娘の結婚式の着物に使ったお金として、なんと4000円で収まってしまいました。

娘の結婚式での装い(写真:著者)

なお、この黒留袖はその後、息子の結婚式でも着用。つまり、子ども二人の結婚式で考えると、一回あたりの着物代は2000円です。十分に元が取れたのではないでしょうか。

また子どもたちの式に、自分で整えた装いで臨めたことで「どこでも自分らしくいていいんだ」という、思わぬ自信につながった気がします。これは節約効果、それ以上によかった気づきでした。