股関節が関連する身近な痛み

股関節の疾患ではないけれど、股関節が関連しているケースの身近な痛みを解説します。

股関節と連動している背骨や骨盤、下半身の問題が中心。一見して股関節とは無関係のような症状も、実は連動のしくみによって悪影響を及ぼしている場合があります。

最近では、ヒップスパイン症候群や、外反膝変形(がいはんしつへんけい)のような股関節連動による障害も注目されています。身近な痛みと股関節は、どのように関わっているのでしょうか?

慢性的な腰痛の場合、腰の骨や周辺の筋肉に持続的な鈍い痛みを感じます。発症には、骨や筋肉、内臓の問題やストレス、加齢、肥満、姿勢の悪さなど、さまざまな要因があり、原因不明のものも少なくありません。

腰痛の原因のひとつとして、股関節と腰の骨(腰椎:ようつい)との連動があります。股関節に形成不全があると、それが骨盤の傾きに影響し、さらに腰椎が前後に弯曲してきます。この弯曲によって腰の負担が増し、痛みの原因に。このような障害をヒップスパイン症候群といいます。