ヒップスパイン症候群のしくみって?
寛骨臼の形成不全がある場合、そのバランスをとる代償として骨盤が前後に傾きます。骨盤が傾くと、腰椎も前後に弯曲し、互いに連動する関係に。一方で、加齢などの影響で腰椎の形状が変化することで、逆に股関節が形成不全となる場合も。このように双方向に影響し合うのがヒップスパイン症候群です。
例1.股関節から腰への影響
股関節の問題から腰痛になる場合。もともと股関節の形状に問題があると、割合として骨盤が前に倒れるケースが多く見られます。前方の浅い被りの影響で骨盤が前傾し、そこから反り腰の状態となって負担が増します。
例2.腰から股関節への影響
加齢による筋力低下や骨の形状変化の影響で、腰椎が後ろに弯曲してきます。すると、骨盤が後ろに傾いて、結果的に寛骨臼の前方の被りが浅くなります。股関節の形は正常でも、腰椎の影響で変形性股関節症になることも。