母は『夜もち』が心から羨ましい
でもこの検査を受けさせて改めて思ったのは、
人はそれぞれ、違うと言うこと。
親から受け継いだ体に同じものは2つとなく、
骨や筋肉、内臓も神経も、人それぞれ性質が違っている。だから、背が伸びるタイミングも体重が増える栄養も、本当は人それぞれプログラムが違うのだ。
「わりとこれやってうまくいった人が多い」くらいなことで、本当にその子に合う食事内容や必要な栄養素は他人と違うのだと考えると、その子の体質を知らないで人と同じことをしても爆発的な成長に繋がらないのは、当然だ。
なにより、親がどこを見て「成長が遅い」と感じているかは、自分の胸のうちに聞いてみよう。
親がいろいろ焦るよりも、本人が自ら気にしていろいろ情報を得て、牛乳をガブガブ飲むとか、やみくもにどこかにぶら下がるとか、2合3合メシのお弁当を食べあげることに根性をみせて本気になったら、意地でやるべきことを整理して早く寝るようになるかもしれない。
野球のために。
そんなスイッチが我が子にポン!と入れば自ずと成果は現れてくるものだと、私は信じている。
「お母さん、今日から夕食のあと、寝る1時間くらい前に餅を食べる『夜もち』食べていいかい?」
このところ急に体重を増やすことを意識し始めた瑛介。すこぉしずつ量を増やしていっているのに気づかない昼のお弁当、今日も完食。
いいなぁ。
夜におもちが食べられるだなんて。
「その一口が…」の呪縛に囚われている母には、
心から羨ましい限りです。