相手が答える前に自分から話す

続いて、将来、美容院で働き始めたときのために、お客様とのやり取りについての練習もしてみました。

慣れないうちはなかなかお客さんに話しかけることもできないでしょうし、話題も見つからないと思ったので、こんな方法を提案しました。

「お客さんに先に質問をして、相手が答える前に先に自分から話す」という技です。

これは裏を返せば「自分が話せる話題に持っていくための方法」です。

例えば「お客さんの好物はなんですか?」と聞いて、答えを待つのではなく、すぐ返って来なかった時、タイミングを図って「実は私はおそばが大好きなのと、コロッケも大好きなんで、我慢できなくなったら駅の立ち食いそば屋さんで『コロッケそば』を食べたりします」などと自分の話を先にするのです。

するとお客さんも「自分の好物」を考えて答えるのではなく、美容師さんの話に乗っかりやすくなるので、コミュニケーションが取りやすくなるのです。

「へぇ、コロッケそばなんていうのがあるのね!」とか「知ってる知ってる、コロッケがばらばらにならないように食べるのよね!」とか話題が進むものです。

もしお客さんがコロッケそばの話題に乗らなくても、「辛いタイ料理が好き!」とか話してもらえば、「それに乗ればいいじゃないですか!」と受刑者に伝えます。

コミュニケーションは言葉のキャッチボールですから、こんなのでいいのです。