被写体にしっかりピントを合わせて撮る
続いて花の接写に挑戦。インパクトのある写真にするには、被写体にグッと寄って撮るといいのだという。画面上のマーガレットの花芯を指でタップし、ピントを合わせてからパチッ。
矢島さんが写真を拡大して確認してくれる。「うーん、少し手ブレしていますね。もう1枚撮ってみましょうか」。何度か撮るうちにコツをつかみ、「素晴らしい!ピントがバッチリ合っています」と、ついに合格点をもらった。まるでプロが撮ったように鮮明な写真。自分の作品とは思えない。ちなみに、一眼レフのように背景がボケた写真を撮りたい場合も、この方法でいいのだとか。こんなに簡単なのだから、試すよりほかないだろう。
カフェスペースに設置されたアクアリウムで泳ぐ魚も撮ってみた。「動く生き物を捉えるには、決定的瞬間を逃しにくい連写モードがおすすめ」とのアドバイス。反射を防ぐためにレンズを水槽にピタリとくっつけ、狙いの魚を決めたら手際よく明るさを調節する。そしてシャッターボタンを左に引っ張ると、鮮やかな青い魚を画面の真ん中にしっかり収めることができた。
この連写モードは、大人数の集合写真にも活用できる。連写で撮った後に写真を開き、画面右下の「選択」から全員がいい顔をしているものを選べばOK。これなら一人だけ目をつぶっていた、という気まずい思いをすることもなくなるはず。