私服にも無頓着

ときどき昭和の時代に育った自分が、今こそなんだか誇らしい。だって面白いこといっぱいあった時代をいくつかくぐり抜けてきた分、今では想像もつかないものを、私たちたくさん知ってると思いませんか?
携帯のない時代の恋愛なんて、自宅の電話線を親に切られたり、待ち合わせに会えなくてドキドキしたり…いろいろ楽しかったんだがなぁ。

なんの話?
ええ、とにかく次男は中学生になりました。

このところ中身の成長が全く追いつかないほど、
次男の体はミリミリと音を立てて大きくなりだし、いつの間にかこの母の背丈をとうに越してしまった。
「あんなのよお!?」と上を向いて怒る母。

気の毒なことに本人もまだ自分の大きき図体に気づいていないようで、今日は突然の雨の中を、まさかの小学生用小窓付き傘を開いて出かけようとしていた。

まだあまり人の目を意識しないのか、制服でない時の私服にも無頓着。初夏の日差しが眩しい今、上は父と兼用でも着ている2XLの厚手のパーカーを着て、下はほんの少しパーカーの裾から出るくらいの短いハーフパンツを穿いて、ロングソックスで出かけようとしていた。
さながら「チュニック」丈ワンピースのような、大きな男子にしてちょっと心配な格好で電車に乗ろうとする息子を、飛び掛かるように追いかけて引き留めたこともある。

もうすこぉし人の目を気にしてもらえないでしょうか…。