では第一の転機。18歳の時にスキーで転倒し、左腕の複雑骨折による進路の大転換が……。
――そうですね。あの怪我がなかったら役者はやってなかったと思いますよ。高校生の時は試験中でもうちに友達集めて麻雀ばっかり。で、試験の最中に寝ちゃう。本当は美大に行きたかったけど、担任に「お前、無理だよ」って言われて、デザインの専門学校へ。
ところが18歳で上京した年の12月、尾瀬のスキー場でパタッと倒れて複雑骨折ですよ。結局2年間に計8回も手術してようやく治ったんですが、ここで進路変更。デザイン学校は辞めて、写真学校へ入るんです。
でもそのうちに、自分の進む道はどうも写真じゃない、って気がしてきてね。作品を作るより、自分が作品になりたい。それには役者だな、と思ったわけですね。
神様にぎゅっと腕を掴まれて、お前の進む道はそっちじゃないよ、って言われたみたいに転倒して。やっぱり骨折が一発目の転機ですね。