<From pieni>

うらやましい想い出

「卒業して実家に戻り、二階から降りる階段の先に『銀河』を目にするたび、笑みがこぼれる私でした」

この一文がTさんと『銀河』の物語を語りつくしているように感じました。

お母さまの年齢から推測すると、半世紀近く前の想い出になります。

満天の星空にひときわ大きく輝く星がちりばめられた『銀河』は、1967(昭和42)年の発売当初から人気が高く、王道ともいえる昭和型板ガラスのひとつです。

私たちがうらやましく思ったのは、Tさんが自分の大好きなガラスを選ばせてもらえたことです。

活動をはじめて10年になりますが、自分で好きなガラスを選べたという方ははじめてでした。

お手紙の感じから、玄関の引き戸以外はTさんの希望が取り入れられたのではないでしょうか。

そこにご両親の深い愛情が感じられました。