濡れ手で粟の新築マンション投資

一方で、マンション全体の管理態勢の点から見ると、実際に自分で買って住んでいる他の区分所有者にとっては迷惑でしょう。投資用で住んでいない区分所有者ばかりですと、マンションの状態に興味関心が持てません。人が住まない部屋は傷みますし、そもそも、いくらオートロックとはいえ、居住者がいない幽霊マンションは物騒です。

実際、建ってから何年もたつのに一度も窓明かりのつかない部屋ばかりがたくさんある都心のマンションを知っています。どこのお金持ちが、売買益を期待して買ったのか知りませんが、そんな高価な物件に賃貸で入る人も、買える人も、限られているでしょう。高級マンションなのに、人が住まず、管理組合が機能せず、朽ちていくのだとしたら、とんだインフラの損失です。

写真提供◎photoAC

もちろん、もし、私が大金持ちだったなら、私だってマンションを現金買いしたいですけどね~。濡れ手で粟の新築マンション投資、してみたいです~。買った時より高く売り抜けられるなんて。そのお金で、さらに高い物件を買うのでしょうから、わらしべ長者もいいところ、羨ましい限りです。

現実にはローンを借りないとマンションを買えない身です。新築の壁はやはり高かったです。広さと値段だけが規格外でしたから、新築は「お呼びでなかった」と、痛感しました。