新築と中古の差があまりない
でも一方で、新築だけが持つメリットってなんだろう、と思ってしまいました。オートロックや宅配ボックスも築20年くらいのマンションにはすでに付いています。内装もフルリフォームしたら新築と遜色ありません。エリアとしては、むしろ中古マンションのほうが一等地に建っているものが多いくらいです。
さらにこれから管理組合を結成して運営を始めなくちゃいけないよりも、すでに運営状況が目に見えて分かる中古のほうが安心なくらいです(もともと、管理組合を軌道に乗せるまでが大変なので、マンションの区分所有は中古物件のほうがいい、というのが私の持論でした)。ということで、新築を見たおかげで、改めて、新築と中古の差があまりないと分かり、安心できました。これで、予算的にも安心な中古でじっくり探そう、と腰が据っわったのです。
いっぽう、あまりに所有にばかり目が行きすぎている?という疑問も、自分の中に湧いてきます。というのも、仕事から解放された老後を見据えれば、なにも住む場所を東京など大都市にこだわる必要もないからです。地方には空き家もあります。借りるのも買うのも、都会よりずっと安いでしょう。
別荘地を安く手に入れるといった話も聞いたことがあります。地方移住という手もあるでしょうし、いまやアドレスホッパー、二拠点居住や多拠点居住といった住まい方もできるご時世です。新築という「購入クエスト」の頂点を極めたところで、いったん頭を切り替えましょう。地方暮らしの可能性について、次回から調べてみようと思います。