齢を自慢し合うグループには近づかない

いくつになっても心の若い人は、自分の齢のことなんか頭から抜けていますから、そもそも話題にもしないのです。

やりたいことをやって人生を楽しんでいる高齢者に、「ところで何歳になりますか?」と聞くと「ん? こないだ80になったなあ、いまいくつだっけ? 85かな、もういい齢だなあ」と自分で感心するような返事が返ってきます。

『心が老いない生き方 - 年齢呪縛をふりほどけ! - 』(著:和田秀樹/ワニブックスPLUS新書)

それくらい頭から年齢のことが抜けています。

あるいは年齢を照れくさがる人さえいます。

「いやもう88ですよ。いい歳をして、何やっているんでしょうね」

そう苦笑いするような人です。実年齢から自由になっている人、まったく縛られていない人です。

それに比べて、自分から齢を言い出したり老いをひけらかすような人は、実感のないものに捕まって不自由に生きている人ということになります。

そういう人やグループに、わざわざ近づかなくていいのです。