ふたつの要素の重要性
たとえば先ほど例で挙げた『風と共に去りぬ』でいえば、最後の最後にスカーレットがすべて失うことになる、というあらすじのことですね。……ってこれもあんまり深く説明するとネタバレだと怒られそうですが。
しかし映画を観て「えっ、こんだけ長い映画で、最後こんなシーンにする!?」と私が驚いたことだけはお伝えしておきましょう。
どんでん返しというわけではなく、ただただ、予定調和ではないのです。なにか伏線回収されるのではなく、ただ、予想外。その予想外の展開こそが、あのラストシーンを名場面にしたのです。
そして名場面に不可欠なふたつめの要素は、気分を盛り上げる演出があること。
演出という言葉がそもそもぼんやりしてるよ、何を指すのかわかりづらいよ!と言われるかもしれませんが、順を追って説明します。