お昼はラーメン

そこで「みんなで集まりましょうや」となりました。まだ現役の教員だった私がタクトを振って、「ぽっぽっぽー はとぽっぽー」と歌声を合わせ、おのおのがフライパンやら箱やらを棒でたたき、リズムに乗って大合唱してね。

時には男性も加わって、フォークダンスを楽しみました。女性たちはちょっとおめかしして、みんなで大笑いして、遅い遅い青春のようでした。

発足当時のメンバーは、私よりも年上の明治生まれの女性たち。小さい頃から子守じゃ、草取りじゃと働きづめで自分のための時間なんかなかったじゃろう思います。仲よしクラブは私らにとって、ちょっとした革命でした。

当時は私も毎日大急ぎで職場から帰り、日暮れまで畑仕事をしていました。農家の嫁としての役割を果たそうと必死でしたが、今は誰にも気兼ねせんと、自由を謳歌してるんでございます。

お昼には、姪の直ちゃんと近くの店にラーメンを食べに行きました。尾道ラーメンは大好物です。何年か前にここで相席した人と話が盛り上がってね。

その人のお母さんも私と同じ上下町の出身じゃそうでなあ。今も年末になったら餅を送ってきてくれるん。ようしゃべるからすぐ仲良うなるんですね。

ラーメンをすする哲代おばあちゃん(写真提供◎中国新聞社)