「蛇腹よだれナス」
NHK『あさイチ』で「料理酒鍋」が紹介されて話題になりました。だしいらず、体もあったまるといいところだらけ。栄養士でありフードコーディネーターでもある藤岡操さんが「食堂のおかみ」になりきって提案するレシピ連載。大胆にも、この店のお品書きは「酒蒸し」1本! といっても、具材がや調味料が変われば趣も変わる魔法のレシピ。蒸し器がなくても、フライパンと日本酒や料理酒さえあれば誰でもできるメニューの数々です。第17回は「蛇腹よだれナス」です。

本日のメニュー
「蛇腹よだれナス」

怪談に出てきそうな、おどろおどろしいメニュー名ですね……。

でも、安心してください。

「蛇腹よだれナス」は、いわゆる焼きナスや蒸しナスをアレンジした、蒸し暑い日にぴったりのさっぱりとした料理。うちの夏の定番です。

焼きナスや蒸しナスといえば、皮をむいて中身だけを食べるのが王道です。翡翠色の美しさも上品でステキです。でも、ナスの皮は栄養抜群! 皮の色素成分には強力な抗酸化作用があり、免疫力アップや美肌づくりを助けてくれます。おまけにちょっと焼けたナスの皮は香ばしくて、とても美味しい!

というわけで、皮もおいしい蛇腹よだれナス。皮に細かく切目を入れて蛇腹にしたナスをふっくらと酒蒸しにし、そこへ、よだれが出るほど美味しいたれをかけていただきます。

それでは、いざ、酒蒸し。