入部してくる選手に変化が生まれた

そして「平成の常勝軍団」と言われるようになったこのあたりから、入部してくる選手に変化が生まれてきた。

2006年には宇賀地強（うがちつよし）、深津卓也（ふかつたくや）、高林祐介（たかばやしゆうすけ）の3名が入ってきた。

彼らは高校時代に全国大会で活躍したランナーで、5000mで13分台というベストタイムを持っていた。

今もそうだが、高校生でこのレベルにたどり着く選手は間違いなく生まれ持った素質を備えたエリートランナーであり、それまでの駒澤大学のカラーとは異なるタイプである。

大八木総監督「『箱根駅伝で勝った後は日本のトップランナーを育てたい』という夢があった」（写真：（C）水上俊介　大八木弘明さんのインスタグラムより）
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もともと私は駒澤大学で指導を始めた当初から、「箱根駅伝で勝った後は日本のトップランナーを育てたい」という夢があった。

そして藤田でそれを成し得たが、この年に入ってきた選手たちの能力は藤田をはるかに凌ぐものだった。