松本潤さん演じる徳川家康がいかに戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのかを古沢良太さんの脚本で巧みに描くNHK大河ドラマ『どうする家康』(総合、日曜午後8時ほか)。第28回で、信長(岡田准一さん)が本能寺へ入ったという知らせを受け、家康は堺へ。商人たちと手を結び、信長を討った後の体制も整えるが、そこに信長の妹・お市(北川景子さん)が現れ――といった話が展開しました。
一方、歴史研究者で東大史料編纂所教授・本郷和人先生が気になるあのシーンをプレイバック、解説するのが本連載。第46回は「本能寺の変が起こった学説的な原因」について。この連載を読めばドラマがさらに楽しくなること間違いなし!
本能寺の変
天正10年(1582年)6月2日早朝、明智光秀が謀反を起こし、京都本能寺に滞在する織田信長を襲撃し、討ち取りました。本能寺の変です。
ドラマでは、信長(岡田准一さん)は家康に討たれる覚悟を決めたうえで本能寺に滞在していました。
そこで、家康を友に決めた経緯を思い出したのちに夜襲にあうも、相手が期待した家康ではなく明智光秀(酒向芳さん)であることを知って愕然。
森乱(大西利空さん)ら供の者も討たれるなか、絶望しながらひとり炎のなかへ消えていく――
といった演出がなされていました。