日本ほどの不安感はないにしろ

2010年に一度、年金受給年齢が60歳から62歳に引き上げられ、この時ももちろん揉めました。

年齢にこだわるのは、みな定年後の人生を健康なうちに楽しみたいからです。平均寿命は、日本より少し短く女性が84歳、男性は77歳。

70歳前後になると、体の不調を訴える人が増えるので、定年は早ければ早いほうがいいと思うのかもしれません。

日本ほどの不安感はないにしろ、フランスだって年金だけでは誰もが悠々自適のバラ色の老後を送れるわけではありません。それなりの資産や副収入、さらに節約生活が必要なのは同じです。

『フランス・ブルターニュで見つけたお金をかけない豊かな暮らし』(著:シャルバーグ八千代/大和書房)