定年を過ぎてまで働くフランス人はほとんどいない

ただ日本と違い、最低限の金銭的なセイフティーネットがあります。

例えば、年金を含む収入が少ないと医療費や税金が無料になります。また事情によって既定の年金払い込み年数に満たない場合でも、最低年金額が保証されています。

そのため、たとえ経営者で仕事が好きでも、定年を過ぎてまで続けるフランス人は通常ほとんどいません。

義父もそうでした。60歳で惜しげもなく会社を人に任せ、余生を楽しむほうを選びました。田舎だと、たまに75歳を過ぎても小さな食料品店やカフェをやっている女性がいますが、それは仕事というより生きがいです。