秀吉の豊臣政権はきつかったのでは

そう考えてみると、秀吉の豊臣政権はきつかっただろうな、という感想がすぐに出てきました。

なぜならば秀吉には子飼いの家臣団がない。本能寺の変後の「天下取り」段階では、譜代の家臣団の編成が不十分だったから、費用が割高になるアウトソーシングに頼るしかなかったのです。

徳川だったり、毛利だったり、上杉だったり。有能な大名に思い切って領土を分け与え、協力を取り付け、全国政権を維持した。こんなアクロバティックな経営は、秀吉じゃなきゃ、できないんじゃないでしょうか。

ただこれは現代の経営でも言えることですが、アウトソーシングに費用がかかりすぎると経営が不安定になるので、会社は時流に即した技能を持つ社員を、自社で育成するするようになります。

IT技能なんてまさにその代表で、古色蒼然たる(少なくともそんなイメージありますよね)史料編纂所も、データベースの構築・維持を仕事とする、理系出身の研究者がいらっしゃるのです。