とはいえ、たったひとりで介護している人は「いい人メソッド」を続けるのもかなりきついでしょう。だからもうひとつ大切なことは、介護をひとりで抱えないことです。
身内でも、専門職の介護スタッフでもいいです。認知症の人の大変さを分かち合える仲間をつくることです。みんなで「いい人でいるのって大変ね」と笑い合えること、それが何より私たち介護者に必要なエネルギーなのです。
※本稿は、『認知症の人の「かたくなな気持ち」が驚くほどすーっと穏やかになる接し方』(著:藤原るか・坂本孝輔/すばる舎)の一部を再編集したものです。
『認知症の人の「かたくなな気持ち」が驚くほどすーっと穏やかになる接し方』(著:藤原るか・坂本孝輔/すばる舎)
家族が認知症だとわかり、いざ介護が始まったとき。悩まされるのが、認知症の人の「かたくなさ」。「もっと素直になってくれたら、ずっと介護がラクになるのに」
──けれども、当人には当人なりの理由や道理がある。それを理解し受けとめると、驚くほどすーっと穏やかになってくれる。
訪問介護ヘルパー、デイサービスの経営者、「認知症対応の手練れ」である2人がタッグを組む本書。どう接すれば、認知症の人の気持ちを逆なでせず、日々穏やかに過ごしてもらえるか。現場に根ざしたノウハウを提供する。すぐに使えて、介護がラクになる!現役のデイサービス介護士による「認知症介護あるある」マンガも掲載。