どんな視力改善法も「万能」ではない
眼軸が伸びている近視なのか、筋肉疲労からくる仮性近視なのか。この違いにより、視力回復トレーニングの効果の出方についても、少し説明が変わってきます。
例えば、100円ショップで売っている視力改善メガネにも効果はあります。ただし、これで改善できるのは仮性近視だけ。つまり一時的に強くなった近視を改善できるだけです。
それも、かけたらすぐに効果を感じられる代わりに永続性はありません。筋肉の疲労と共に、またすぐに仮性近視になってしまいます。
眼軸が伸びている近視の視力改善トレーニングとしては「ガボール・アイ」が挙げられます。こちらは2週間〜1カ月をかけて、じっくりと視力改善していきます。永続的ではないのですが、半年ほどは効果が持続します。ただある程度効果は限定的で視力0.2程度の回復と言われています。
いかがでしょうか。ひと口に「視力改善」といっても、言葉の捉え方によってさまざまなケースが想定できることがおわかりいただけたかと思います。
このあたりの言葉の意味合いも明確にしたうえで、果たしてご自身は何を求めるのかを考えてみてください。
どのような医学的手法も万能ではありません。よく「これだけですべてよくなる」というようなうたい文句を見かけますが、本当に効果のある手法は、何であれ限定的な効果にとどまるものです。
正しい知識があれば、「可能なこと」「不可能なこと」の線引きができます。過剰に期待することなく、かといって何もかも諦めることもなく、自分の目のためにできることを可能な限り取り入れていきましょう。
※本稿は、『眼科医が警告する視力を失わないために今すぐやめるべき39のこと』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。
『眼科医が警告する視力を失わないために今すぐやめるべき39のこと』(著:平松類/SBクリエイティブ)
習慣を見直せば「一生見える目」は手に入る!
・1カ月以上前に買った目薬を使っている
・3年前に買ったサングラスを今でも使っている
・水をがぶ飲みしてしまう
・寝つきがいい
・ブルーライトカットメガネを使っている
・目がいいから、検診を受けていない
1つでも当てはまるあなたは、要注意! 知らず知らずのうちに、自分の目を傷つけてしまっているかもしれません。50万部突破『ガボールアイ』シリーズの著者が警告する「視力を失わないために今すぐやめるべき39のこと」。