母子家庭で、二人の子どもを育てながらフリーランスで仕事をしてきた72歳のひとりシニア・紫苑さん。そのため年金の額は月に5万円ですが、お金を遣わなくても安心して暮らすための工夫の数々をブログに記すと話題となり、楽しい毎日の様子は新聞やテレビなどでも紹介されるようになりました。その紫苑さんの節約術を日々の暮らしとともに紹介していくのが当連載。今回のテーマは「招かざる訪問客」です。
招かれざる訪問客
この連載でも記してきたように、我が家は築50年をこえる古い、古い一軒家。
そのためか、招かれざる訪問客が少なからず訪れます。先日も知らない方が、なにやら切羽詰まった様子でやってきました。
ふだん、日中の“ピンポン”には知らんぷりを決めこむのですが、ねじり鉢巻きで、息せききった様子がドアモニターに映っていたため、「いったいなにごと?」と対応することに。
すると「近くで家を建設しています。音がうるさかったりと、ご迷惑をかけることになるので挨拶を」とのことでした。
実際、わが家の近くは建築ラッシュ。古い家が壊され、どんどん新しい家が建っています。ですので、ご挨拶もよくあることですし、「わかりました」と返事をして、その場は終わりました。
しかし。20分くらい経ったあと、またその人がやってきて…
「建設現場からお宅の屋根が見えるんですが、瓦が壊れていますよ。屋根に上がって確認させてください」
と言うではないですか。