高齢者が住んでいそうな瓦の家を狙って

そこで、どこの建設現場から見たのかを確認すると、「そこの路地を通って、右に曲がった三軒目です」と具体的な回答が。

確かにそこは長年放置された家があります。しかし、家を建て直しているような気配はありません。なにより、そこからわが家の屋根は、物理的に見えないはずなのです。

たまたま周辺を熟知していたから 「そこからはわが家の屋根は見えないはずですが」と対応し、屋根に上がられるのを断りましたが、何日か経ったのち、同じ人が近くの家を訪問していることに気づきました。

耳をすませば「ほら、おかあさん。こちらに出てきて見てくださいよ」などとやり取りしている声が聞こえてきます。

情報社会の今、ストレートに提案するだけではなかなか相手が応じないのでしょうか。高齢者たちを相手に、とても狡猾なやり方で交渉しているように感じられました。