デイサービスに行きたがらない
デイサービスに通ってほしいのに、「あんなところ行きたくない」と、かたくなに拒否する。
【坂本】デイサービスに行きたくないのは当たり前
これも本当によくあるケースで、ご家族のガッカリした表情が目に浮かびますが……。
まず前提として、ほとんどの高齢者はデイサービスには行きたくないということを理解しておきましょう。家族にすすめられるままに通ってくれる人は、よほど心が広いか、我慢強い人なんです。
行きたくないデイサービスに行ってもらうには、本人が納得できる理由と安心感が必要です。ここでは、その成功率を高める2つのステップを紹介します。
(1)デイサービスに行く根拠を伝える
主治医から認知症について説明してもらい、デイサービスの必要性をしっかり伝えてもらいましょう。医師からの説明なら、「じゃあ行ってみようか」という気持ちになる高齢者は多いです。
(2)顔なじみで安心感を担保する
見学前にケアマネジャー、デイサービススタッフと面談し、顔なじみになってもらいます。とくにケアマネジャーとは複数回会って信頼関係をつくりましょう。本人に「あんたのすすめなら、見に行ってみようかな」という気持ちになってもらうのが大切です。
見学当日、顔なじみになった2人がその場にいてくれたら、初めての場所への心理的抵抗がぐっと下がるので、利用につながる可能性が高くなりますよ。