一つを愛することで、全部が手に入る
永遠の別れがあるからって、何もかもが無になるわけじゃない。この空に瞬くあまたの星の中に、ともだちの星があると知っただけで、すべての星が特別に見えてくる。
たった一つの星を知り、その星で微笑む小さな王子さまを愛しただけで、私たちは、無数の星を手に入れるのだ。―星の王子さまは、サン=テグジュペリは、そう教えてくれた。
一つを愛することで、全部が手に入る。なんて、素敵な人生哲学なんだろう。
60を過ぎて、私たちは、生殖の呪縛から解けて、性愛の対象(美しくセクシーな異性)に心をからめとられなくなってきた。
そのせいで、純粋に、いろんなものを愛せるようになった。言い換えれば、60代は、すべてを手に入れることができる年代でもある。
※本稿は、『60歳のトリセツ』(扶桑社)の一部を再編集したものです。
『60歳のトリセツ』(著:黒川伊保子/扶桑社)
<老い><親子><夫婦><孫><友人><職場>いろんな「気になる」をぜ~んぶ捨てて自分史上最高の人生がスタート!
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