一つを愛することで、全部が手に入る

永遠の別れがあるからって、何もかもが無になるわけじゃない。この空に瞬くあまたの星の中に、ともだちの星があると知っただけで、すべての星が特別に見えてくる。

たった一つの星を知り、その星で微笑む小さな王子さまを愛しただけで、私たちは、無数の星を手に入れるのだ。―星の王子さまは、サン=テグジュペリは、そう教えてくれた。

一つを愛することで、全部が手に入る。なんて、素敵な人生哲学なんだろう。

60を過ぎて、私たちは、生殖の呪縛から解けて、性愛の対象(美しくセクシーな異性)に心をからめとられなくなってきた。

そのせいで、純粋に、いろんなものを愛せるようになった。言い換えれば、60代は、すべてを手に入れることができる年代でもある。

※本稿は、『60歳のトリセツ』(扶桑社)の一部を再編集したものです。

【関連記事】
「FBIに追跡されている」「私は神の生まれ変わり」約100人に1人の<統合失調症>。解明が進む遺伝との関係とは?
「朝起きられない」「食欲がわかない」不調の原因はセロトニン不足かも。研究の第一人者が実践する<ゆっくり吐く呼吸法>とは
「もう年だからできない」「もの覚えが悪くなった」は、思い込みかも?茂木健一郎が教える、脳の老化を防ぐマインドとトレーニング3選

60歳のトリセツ』(著:黒川伊保子/扶桑社)

<老い><親子><夫婦><孫><友人><職場>いろんな「気になる」をぜ~んぶ捨てて自分史上最高の人生がスタート!

60歳は新しい人生の“新人”!

64歳の脳科学者が伝えたい脳の秘密