有田先生「セロトニンは、脳神経を鍛えることで分泌量が増える」(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
「医者の不養生」という言葉がありますが、多忙ながらも自らの健康をしっかりと保っている医師が長年続けている習慣があるとしたら、ぜひ知りたいですよね。そこで今回は、薬に頼らない病状改善の呼吸法などの指導を行う、脳内物質セロトニン研究の第一人者、有田秀穂先生が行っている健康術を紹介します。有田先生いわく「セロトニンは、脳神経を鍛えることで分泌量が増える」そうで――。

「ゆっくり吐く呼吸」で脳内物質を活性化

朝すっきり起きられない、急におなかが痛くなる、なかなか眠れない、食欲がわかない……。

このような体調不良を自覚して病院に行っても原因が見つからず、不安を抱えている人が大勢います。

脳内物質のセロトニン研究者の私からみれば、これらの不調はセロトニン不足の表れとも言えます。

体調面だけではありません。

ちょっとしたことに傷ついて落ち込んでしまう、すぐにイライラしてしまう、運動するのがおっくうだ、同世代の人と比べて老けて見えるなど、心理面や美容面での不調も、セロトニンの不足が原因である場合が少なくないのです。