この頃は、飲んだ翌日に「昨日余計なことを言わなかったか」「誰かを傷つけていないか」と前夜の行動を思い起こし毎度反省するのだが、どうしても飲むのはやめられない。

量をセーブすれば……などと言い訳をしながら飲み始めて、「ああッおいしいー」を繰り返している自分がいる。「私も父と同じかあ」とつくづく思う。

そんな自分の酒グセを理解した結果、今はもっぱら一人で飲むようにしている。2年前から始めた1日3時間の皿洗いのパートは、誰かと会話するわけでもなくひたすら手を動かす仕事。

遅めの朝食をとり、12時から昼食抜きで3時まで働き4時に帰宅すると、すぐ晩酌の肴作りに取り掛かる。テレビを見ながら誰にも気がねなくお酒を飲む。労働を終えた後の至福の時間の始まりだ。

晩酌の量はビール500mL2本。お供のツマミの量も増え続け、体重も増加中だ。今も、昔と同じくいくらでも飲めるのだが、身体のことと家計を気にして、2本で我慢している。

皆に吹聴していたこだわりのビールでスタートする晩酌だが、いざ飲み始めて調子よくなってくると銘柄なんてさっぱりわからなくなる。第三のビールだろうが、泡が多かろうが、こだわりなんて微塵もないただの呑兵衛。今日も最高のご褒美が私を待っている。