クオリティのソニー

ただ一つ付け加えさせていただくと、業務用放送機器ではソニーは断トツシェアトップで、ニュース、ドキュメンタリー、ドラマなどの撮影にソニーの機器が使用されています。

ソニーの製品がなければ、テレビ放送は成立しないと言っても過言ではないほどで、クオリティにこだわったソニーのコンセプトは決して間違いではありませんでした。

映像のプロフェッショナルの世界では、ソニーの優位性が保たれており、ソニーが貫いたポリシーとこだわったクオリティを評価して価値を認めてくれる方々が今でも多くいます。

※本稿は、『人の力を活かすリーダーシップ: ソニー躍進を支えた激動の47年間 錦織圭を育てた充実のリタイア後』(ワン・パブリッシング)の一部を再編集したものです。


人の力を活かすリーダーシップ: ソニー躍進を支えた激動の47年間 錦織圭を育てた充実のリタイア後』(著:盛田正明/ワン・パブリッシング)

井深大、兄盛田昭夫らと黎明期からソニーの成長を牽引した盛田正明氏初の著書。アメリカでのグローバル市場の開拓、ソニー生命保険での金融業界参入、そしてソニーのリタイア後に設立し錦織圭を輩出した盛田正明テニス・ファンドの独自の運営など、人の力を巧みにいかすマネジメントスタイルで数々の実績を残してきた半生を、知られざるエピソードを交えながらたどる。