ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さん。2017年NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックでも話題となった、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」で創り出された世界は、日本のみならず世界を魅了しています。Instagramのフォロワーは370万人以上。今回は『婦人公論』(1月号)にも掲載中、扇子を富士山と日の出に見立てた作品について。
~四季を感じて~
扇子で「末広がり」
日本では「末広がり」の形が縁起が良いとされてきました。
先のほうへ向かって広がっていく形状が、未来への発展や繁栄などを意味すると捉えられるようになったからだそうです。
今回紹介する作品のモチーフである扇子も、「末広がり」の縁起物の一つ。
そんな扇子を使って、年末年始に相応しい風景を表現しようと試みました。
逆さに配置した扇子は富士山、背後の紅い扇子は日の出、手前の重なりは丘に見立てています。
2024年が皆さんにとって追い風が吹く、縁起の良い1年になるよう願いを込めました。