人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気で楽しく暮らすための知識をご紹介します。
腹を立てたり、悲観的になってしまう
「老化とは怒りっぽくなることである」と定義したくなるほど、一般的には年を重ねていくうちに"こらえ性"がなくなり、ちょっとしたことが我慢できなくなるようです。
ご主人がテレビのリモコンを床に置きっぱなしにして、自分の部屋へ行ってしまったのを見て、カーッと頭に血がのぼり、文句を言ったりするようではよくないですね。
買い物に出かけたのに、肝心のものを買い忘れてしまい、「情けない。昔はこんなことなかったのに!」と自分で自分に腹を立てたり、悲観的になったとしたら、これもいただけません。
リモコンがどこにあろうが、買い忘れたものがあろうが、「それで命がなくなるわけではない」と考えれば、ほんのささいなことです。