セールで買った洋服、安さ重視で買ったインテリア…気がつくと家の中がモノで溢れてしまっていませんか?小さな暮らしをすすめるミニマムリッチコンサルタントの横田真由子さんいわく、「上質なものを少しだけ持つ軽やか暮らしで、人生がより素敵になる」とのこと。より自分にあったライフスタイルの魅力とは――横田さんの著書『本当に必要なことはすべて「小さな暮らし」が教えてくれる』より一部抜粋してご紹介します。
自分ファーストで持ち物を決める
本社がイタリアのブランドで働いていた私は、当時、イタリアの高級家具に憧れていました。
ガラス天板の大きなリビングテーブルや、天井の近くまである高さのスタンドタイプのランプなど、頑張って手に入れたものの、結局、それらは手放すことになりました。
ガラス天板のリビングテーブルは、狭い部屋でも圧迫感がないと思っていましたが、大きくて扱いづらく指紋も目立つため、私のイライラの原因となっていきました。
そして、照明は、地震のたびにゆらゆらと揺れるため、危険を感じて落ち着かなくなってしまいました。
それからというもの、家具は腰までの高さのモノ、ひとりでも動かせる重さや大きさのモノが望ましいと思うようになりました。
これは、高齢になってから、大型犬を飼う自信がない気持ちと似ているのかもしれません。
心地良く暮らすには、自分の体力や気力に見合ったサイズを見極めていく必要があります。