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大量の汗をかく夏は、水分不足により「大腸の砂漠化」が発生しやすくなります。便秘をはじめとしたさまざまな悪影響が生じる恐れがあるため、食事で対策するのがおすすめです。九州大学で海藻の健康作用を研究する宮﨑義之准教授によると、大腸の砂漠化対策で特に効果的なのは、海藻類などに含まれる「水溶性食物繊維」だといいます。

「大腸の砂漠化」とは?

大量の汗をかくことで、大腸の中がカラカラに乾いてしまう現象を「大腸の砂漠化」といいます。

大腸が砂漠化すると、便秘や食欲低下、免疫力の低下といった全身の不調につながる可能性があり、対策が必要です。

ただし、ただ水分を取ればいいというわけではありません。水分を摂取しても、90%は小腸で吸収されてしまい、大腸に届くのはわずか10%だからです。

特に夏場は汗をかくので、大腸に届く水分量はさらに少なくなります。

また、成人が1日に必要な水分は約2.5Lですが、そのうち水などから得られる水分は約1.5Lで、残りの水分は食事などから得ているといわれています。

そのため、夏バテなどで食事量や回数が減ると、その分摂取する水分量も減ってしまうのです。