『新・心とからだの養生学』イラスト:小林マキ
イラスト:小林マキ

強い日差しにさらされ続けた頭皮は乾燥が進んでいる可能性大。放っておくと、さまざまなトラブルを招きかねません。秋に行いたい頭皮ケアを伝授します(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)

自律神経を整えることが頭皮のケアにつながる

頭皮の状態を知るために、まずは鏡で頭皮の色をチェックしてみましょう。

「本来の色は、青白いぐらいの白ですが、赤や茶色になっているなら、日焼けして乾燥が進んでいると考えられます。ただちに保湿剤でのケアが必要です」

生活習慣を見直して、自律神経を整えることも大切。

「頭皮の健康のために不可欠な栄養を行きわたらせるのが、血流です。頭皮の血流量は、ストレスなどに影響を受けるほか、自律神経も関係しています。自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、血管は交感神経が優位のときに収縮し、副交感神経が優位になると拡張します。そのバランスが整うことで血流が安定し、頭皮の状態も自然と改善されていくのです。栄養バランスのよい食事と運動、規則正しい生活を意識しましょう」