『THE TALE OF GENJI AND KYOTO 日本語と英語で知る、めぐる紫式部の京都ガイド』(プレジデント社)の著者が、『光る君へ』の舞台である平安京の文化や、知られざる京都の魅力について綴ります。今回は、和泉式部役で話題の泉里香さんを迎えた特別編。
泉姓の自分が和泉式部を演じる
大河ドラマ『光る君へ』の登場人物のなかでも、とりわけ鮮烈な印象を残し、話題をさらっているのがあかね(和泉式部)ではないでしょうか。情熱的な恋の歌を詠む天才肌の女流歌人であり、ふたりの親王に愛された恋多き女性――そんな魅力的な役柄をチャーミング、かつ妖艶に演じる泉里香さんに、お話をうかがいました。
――泉さんは京都市のご出身だそうですね。京都を舞台とした大河ドラマに出演された感想をお聞かせください。
大河ドラマ出演は、私にとって憧れであり、目標でもあったので、お話をいただいたときは本当にうれしかったです。しかも、京都の平安時代を題材にした作品で……。大河ドラマは幅広い年齢層の方が観てくださるので、反響の大きさを日々実感しています。両親も親戚もとても喜んでいて、毎回、楽しみに観てくれているようです。
――泉さんが“和泉”式部の役を演じることになったことも、何かのご縁を感じます。
同じ名前の和泉式部を演じさせていただくのは、たいへん光栄なこと。「泉さんだから、和泉式部の役になったの?」と、よく聞かれるのですが、本当のところはどうだったのでしょう。キャスティングしてくださった方に、ぜひうかがってみたいです。(笑)
実は、出演のお話をいただいたのは今年の3月頃だったんです。『光る君へ』の放送は既に始まっていて、一視聴者として放送を観ていたため、とてもびっくりしました。