(写真:stock.adobe.com)
着なくなった服を押しこんだクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、これまでに7000人以上の受講生へアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「こんな時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授! 今回のテーマは「3月11日を迎えて」です。

3月11日を迎えて

今年も3月11日を迎えました。あの東日本大震災から、14年の月日が経ったことになります。

この連載でも何度か触れたとおり、著者である私は震災の時も今も仙台在住で、あの日は震度6弱の地震を実際に経験しました。

地震の瞬間にはタンスやテレビ、洗濯機といった大物家具・家電まで倒れ、棚、押し入れからはモノというモノが全て外に飛び出るなど、それはすさまじい状況でした。

モノが多いと、激しい地震の時などは床にそれが散らばり大変危険です。モノが邪魔で、ドアが開かなくなる場合もあれば、逃げ道をふさがれることになりかねない。

高さのあるタンスや棚の上にモノを置きっぱなしにしているお宅も多く見受けますが、これも危険です。地震では頭上のそれらが即、凶器に…。