人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気で楽しく暮らすための知識をご紹介します。
ひとり暮らしの70代女性
近年、大きな社会問題になっているのが「孤独死」。
ひとり暮らしのシニアにとっては他人事といえません。
「孤独死をして迷惑をかけたくないから、日頃から人づきあいを心がけています」と話す70代の女性がいます。
彼女の一日は、毎朝、家の前の掃除から始まります。毎朝掃除をしていれば、自然に近所の人と顔を合わせますから、「いい天気ですね」とか「暖かくなりましたね」といった会話が生まれます。
ちょっと具合が悪くて掃除をしていないと、ご近所の人が「お元気?」と、心配して声をかけてくれます。