新・心とからだの養生学
(イラスト:末続あけみ)

屋外の猛暑と室内の冷房に交互に晒され続け疲れが溜まるこの時期、胃腸が悲鳴を上げていませんか?胃もたれ、食欲不振、下痢や便秘……。その原因と対策を知り、自分でできるケアを始めましょう(イラスト:末続あけみ 取材・文・構成:菊池亜希子))

1よりつづく

【食事】

おなかの不調を改善するには、まず食生活の見直しを。

胃腸に優しい食材を知って、意識的に摂りましょう

 

◯胃を元気にする

「十円玉を溶かすと言われるほど強力な胃酸から胃壁を守るのが、胃粘液です。胃が疲れていると粘液が不足しがちなので、胃粘液を増やすオクラや長芋、モロヘイヤなどのネバネバ野菜を積極的に摂りましょう。胃酸分泌を抑えるビタミンUが豊富なキャベツ、ジアスターゼなど消化酵素が豊富で胃もたれを防ぐ大根、ピロリ菌の増殖を抑えるスルフォラファンを含むブロッコリーも胃を守ってくれます」(江田先生。以下同)

〈胃に優しい食品〉