年齢を重ねるとともに「食欲がわかない…無理に食べるのがつらい」「すぐにお腹がいっぱいになるけど、健康のためにもっと食べなきゃ…」と感じるようになった方もいるのではないでしょうか。そのようななか、「小さなコツを実践するだけで、『食べきれる量』でありながら『不足しがちな栄養をきちんと満たす食事』に近づけることができます」と語るのは、管理栄養士で料理研究家の関口絢子さんです。そこで今回は、関口さんの著書『食が細くなってきたら!少食でもちゃんと栄養がとれる食べ方』から一部を抜粋してお届けします。
少食さんが上手に微量栄養素をとるための工夫
少食さんが上手に微量栄養素をとるための工夫についてお話ししていきましょう。
まず「微量栄養素」とは、健康な体を保つ働きをするビタミン・ミネラルのことをいいます。
必要な量はわずかなので「微量」という名前がついていますが、これらが不足すると、エネルギーや体の材料になる三大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質)をとっても、体内でうまく利用されません。
結果、エネルギーが作られにくくなったり、細胞の働きが鈍くなったりしてしまいます。

<『食が細くなってきたら!少食でもちゃんと栄養がとれる食べ方』より>