思想家・中村天風さんは【心持ちひとつで、人はどんな逆境にも打ち克てる】と説き、「天風哲学」を築きました。松下幸之助さんや稲盛和夫さんらを成功に導き、大谷翔平さんも学んだ、潜在能力を最大限引き出すための《成功哲学》。天風から直接指導を受け、最後の愛弟子である合田周平さんが解説した著書『人生がプラスに変わる中村天風のことば』より、一部を抜粋して紹介します。
いかに心を集中させるか
人間の心には「実在意識」と、その働きを左右する〈潜在意識〉という二つの異なる意識領域があります。
心の〈潜在意識〉が積極的な要素に満ちた状態では、心の「実在意識」が落ち着き何のとらわれもなくなり、現実に直面するかなり難しい課題でも容易に成し遂げられます。
ところが、心の〈潜在意識〉が消極的な状態だと、現実の課題に心が乱れ落ち着きを失い、易しいことでも難しく感じる場合が多いのです。
日常的な行為(実在意識)のすべては、心の〈潜在意識〉の状態により決まると言っても過言ではありません。心は、人間が何事かを成すときの道具と考えられます。
どんな道具を使うにも、それぞれ使用上の原則というものがあります。原則に反して使用されると、効果が半減してしまいます。
心を使うときも、同様のことが言えます。






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