2025年11月、俳優のトム・クルーズが初めてアカデミー名誉賞を受賞し、話題となりました。そんなトム・クルーズについて、アカデミー賞ウォッチャーのメラニーさんは、「40年の間、進化し続け、常に新しいハードルに挑戦し克服し続ける彼は、私たちに夢と希望を与えてくれる」と語ります。そこで今回は、メラニーさんの著書『トム・クルーズの真髄 40年間トップに立ち続ける理由』から抜粋し、その魅力に迫ります。
『トップガン マーヴェリック』というゲームチェンジャー
クルーズが俳優として最初にノミネートを受けた1989年と『トップガン マーヴェリック』が作品賞にノミネートされた2022年では、さまざまなことが変わっていた。
まず、オスカーの投票権を持つアカデミー協会員の内訳が、6000人で白人男性が9割という状況から、9000人の様々な人種、性別に変わったこと。これによりオスカーノミネートを受ける作品も個人も、間違いなく多様化が進んだ。
2008年に高い評価を受けつつ作品賞ノミネートを逃した『ダークナイト』をきっかけに、大衆映画を軽視するアカデミーに対して批判が巻き起こり、作品賞候補の数が10本になった。
これにより、2018年には『ブラックパンサー』が、アメコミ原作として初めて作品賞にノミネートされ、これが『トップガン マーヴェリック』ノミネートへの布石となったことは間違いない。