西東京市で練習を楽しむ同好会の皆さん(撮影:本社・奥西義和)
いまや世界大会も開かれるなど、競技として確立されているeスポーツ。最近ではシニアのフレイル予防効果も期待されているという。eスポーツはシニアが楽しめるものなのか?実際に現場を取材し、その魅力に迫る(撮影:本社・奥西義和)

eスポーツはフレイル予防?

筆者(64歳)は「ハマったら仕事ができなくなる!」との恐怖から、ゲームに手を触れずに生きてきた。

ところが最近、「eスポーツはフレイル予防の効果が期待できる」という情報を発見。eスポーツは単なる娯楽ではなく、パソコンやゲーム機を使い、多種多様なゲームで対戦する競技なのだという。

興味は湧くものの、果たして我々シニアが楽しめるものなのか。実際に現場を覗いてみた。

 

一緒に《ドーンドン》――西東京市

西東京市の住宅街に立つ、ひばりが丘福祉会館。廊下には「カラオケ同好会」「麻雀の会」「健康体操」といった、シニアにはお馴染みの名称とともに、「eスポーツ同好会」の文字が。

「狭くてごめんなさいね」と笑顔で迎えてくれたのは豊富(とよとみ)満子さん(90歳)。朝10時の開始に合わせて三々五々集まってきたメンバー11人で、すぐに部屋はいっぱい。奥の机にテレビ、太鼓とバチの形をしたコントローラー2台が置かれ、音楽と画面に合わせてリズムを取るゲーム、「太鼓の達人」が始まった。

太鼓を叩くのは一度に2人までだが、周りで画面を観戦する人たちも、「ドーンドン、カッカッカッ」と声を出したり、リズムに合わせて手拍子をしたりして練習に余念がない。うまいプレーには拍手と歓声で盛り上がり、失敗しても「次はがんばって!」と励ます声で、まあにぎやかなこと、にぎやかなこと。